ファミコン世代の王道RPGオクトパストラベラー
オクトパストラベラー
発売中
容量:3.0GB
価格:6800円+消費税
CERO:C(15歳以上推奨)
スクエニからスイッチ向け完全新作RPGとして発売されたオクトパストラベラー。
現在のRPGでは当たり前となっている3Dマップやアニメーションイベント、アクティブバトルなどを廃止。
ファミコン世代の王道といえるターン制バトルや2Dマップを採用した懐かしさを感じる内容となっています。
発表時には大した期待はしていなかったのですが、前評判が高かった事とRPGが好きだったので購入した一本です。
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総プレイ時間100時間
普通に遊べばボリュームは70時間くらいだと思いますが私はサブクエ寄り道からダラダラレベル上げなども行っていまして気付けば120時間近く遊んでました。
これだけ遊んでも真のラスボスは倒していないのですがオクトラの魅力を語りつつ最後にクリアしていない理由を挙げたいなと思います。
ストーリー

8人の主人公の物語は4章で構成されているプレイヤーは8人の主人公となり各々の目的を果たすために旅をします。
最初に誰を選んでも全員の物語を体験する事ができます。
メインストーリーは復讐劇から人命救助など目的は違いますが、全て4章仕立てで構成されています。
各章ごとにメリハリは付いているものの内容が薄く、イベントで豪華なアニメーションは発生しないので近年の派手なRPGに慣れた人は物足りなさを感じるかもしれません。
また戦闘はパーティ編成なのにシナリオが一人旅を前提に進んでいくので展開として矛盾が生じている事もあります。
例えば主人公が変装して侵入する場面で変装していない仲間が一緒に侵入する場面や、敵に襲われた時に仲間が助けない事に疑問を感じるプレイヤーは多いと思います。
だから本編だけを進めようとするとチープな展開に興覚めしてしまう事もあるかもしれません。
そういう細かい所でほころびはあるのですが、それでも惹き付けられる魅力があります。
その魅力はオクトパストラベラーの世界全体、至る所に散りばめられています。

世界に現実感をもたらす為だけに存在する建造物の数々各地に栄える国々の歴史。
そこで暮らす人々の生活、そこらに顕在する無数の遺跡がオクトラの物語に深みを与えています。
過去に繁栄した貴族の隠れ家や王家の墓…魔物の巣くう洞窟、その殆どが本編進行には無関係で単に世界のリアリティを深める為だけに存在しています。
単に8人の主人公の冒険譚と考えると矮小な物語ですが、オクトラは世界そのものがストーリーと考えると些細な事が気にならなくなるくらい物語に没頭します。
そして各々の主人公を通して世界の真実を知った時、その歴史に大きな興奮と感動を覚える事を約束します。
戦闘
8人の主人公のうち4人でパーティを組みます。
基本的にパーティは街の酒場以外では編成を変える事はできません。
各主人公(職業)によって装備できる武器やスキルが異なるのでプレイヤーはバランスを考えて編成する必要があります。
戦闘システムはターン制ですが脳筋ごり押しで強力な攻撃を連発しても本来の効果は期待できません。
プレイヤーは敵との相性や行動順番を考えながら、こちらの攻撃を最大限に高めるために何をすれば良いか等の戦略を立て進めなければ強敵相手に勝利を収めるのは難しいと思います。
この戦闘システムはアクティブタイムバトルとターン制との違いはあるもののゼノブレイド2に近いものがあり、パズルを解くかのように敵を攻略していく面白味があります。
一方でプレイヤーと敵との相性が悪いとレベル的に格下相手でも普通に負けます。
負けたらゲームオーバーですが大半のボスキャラ付近にはセーブポイントが設置されており大きなタイムロスになる事は多くはありません。
しかしボスキャラとの戦闘はパーティとの相性が悪いとほぼ勝てないのは少ししんどかったです。
フィールドマップ、音楽などその他諸々

2DHDマップの美しさは一見の価値ありフィールドマップはHD2Dと呼ばれているだけあってとても美しく世界各地の特色を色濃く反映したデザインとなっています。
平面なのですが至る所に隠し通路があって、その先に宝箱があってとプレイヤーの探求心を揺さぶる良い作りだと思います。

全体マップをよく見ると怪しい建物や洞窟の絵が小さく描かれているのも面白いなと思いました。
音楽は言う事の無い出来ですべて神曲です。
ただ単にメロディだけでなく敵の強さに応じて変化する楽曲、地域の特色に合わせた音色…こんなにも世界と融合した素晴らしい音楽はなかなか無いと思います。
あらゆる要素がお互いの魅力を引き出し、作り込みの深さにのめりこみ考察も捗ります。
世界には12神とよばれる神々が伝承として存在するのですが各主人公たちの基本ジョブがそれぞれ12神に対応しています。
聖火神エルフリック=神官=オフィーリアといった具合です。

主人公は8人だから4人の神様が残る為、4つの隠しジョブの存在を示唆している訳です。
上述した感じで本作は至る所まで作りこまれていて、遊べば遊ぶほど、世界を知れば知る程に魅力が増していく作品です。
ファミコンやスーパーファミコン時代のRPGが好きだった人達には特に楽しめる一作だと思います。
私は120時間弱あそんでも未クリアなのですが次項でその理由(言い訳)について述べていきます。
魅力的なゲームなのにクリアしていない理由
オクトパストラベラーは間違いなく傑作RPGですが私は最後まで遊んでいません。
8人の主人公は勿論クリア済でサブクエストも9割弱消化していますがラスボスが倒せなくて…
ここからは大きなネタバレになるので未クリアの方は見ない方が良いかもです。同じようにラスボス倒せていない人には共感いただけるかもしれません。

フィニスの門の先に待ち受ける13番目の神ガルデラ
本作の真ボス・ガルデラは圧倒的な強さを誇っていて、ここまで強いラスボスは滅多にお目にかかる事ができないと断言できます。
しかもガルデラにも初見殺しとも言うべきトラップが仕込まれていて前提知識なしで勝負を挑めば十中八九敗北するんです。
クリアした方でも攻略サイトを見ないで初見で倒せた方は少ないのではないのでしょうか。
私も攻略サイトは見ないタイプなので案の定負けました(笑)
ボスが強くて負けるのは仕方ないのですがやり直しに時間がかかります。
それはラスボスとの戦闘前にセーブポイントがないからです。
ラスボス戦は2部構成ですがその前に8人のボスを倒す必要があり仮に一体を5分で倒しても40分かかります。
そこからラスボス…こいつの初期形態を倒すのに1時間くらいかかるので負けると2時間弱のタイムロスが生じます。
こっちもそれなりに強いので負けるにしてもすぐに負ける事はなく私は3時間の激闘の末に敗れました…3時間のロスw
ガルデラとは2回戦っているので6時間近く無駄にしているんですよ。
ですが物語の真相はガルデラの前に出てくる8体のボスを倒せば概ね明らかになるのでガルデラを倒すモチベーションが無くなったという。
あのタイミングで真相が明かされて行くのは開発スタッフの優しさでしょうね。
現在はレベルだけでいえば平均レベル70を超えている為、攻略サイトの情報によるとごり押しで倒せるところまで来ています。
2回目の挑戦の後にガルデラがあまりに強すぎるので攻略サイトみたんですよ(笑)
それでも勝てなくてレベル上げたんですが、また3時間ちかく無駄にしたらと考えると怖くて勝負挑めないっていう感じでクリアしていません。
せめてガルデラ前にセーブポイントがあれば…いつか時間のある時に挑戦したいと思います。
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